采配と軍配とは

今は行われていませんが、昔、特に戦国時代においては、よく合戦が行われていました。その中で、兵士個々人が自分勝手に動いていては、あまり強い力を発揮しないため、誰かが統率を取る必要がありました。そのために使われたのが、采配と軍配です。
采配は、いくつもの短冊のようになっている布や紙を、棒に取り付けたものです。この采配を、戦場において、うまく振り回すことによって、味方の兵士をコントロールしていたと言われています。また、武将の威厳を示すという役割もあったため、その見た目は派手なものが好まれました。
軍配は、采配と同じように、兵士を指揮するために使われたもので、うちわのような見た目をしています。今でも相撲で使われていることで知られています。
軍配は板に動物のなめし革を貼ることで作られていました。また、鉄製のものもあり、これは武器としても使われていたと言われています。