銘の種類とは

銘とは、刀を作った人が刀に自分の名前を刻んだもののことをいいます。主に鑑定の際に、真偽を定める大きな根拠と考えられており、非常に重要なものです。
銘は茎に刻まれる場合がほとんどで、作者名や作刀年がその内容となります。鏨という棒の形状の金属を、ハンマーのような槌でたたき、茎に刻み込む、という方法でなされています。表に刀工の名前、裏に作刀年が刻まれることが多いです。
なぜこれが鑑定の際に非常の重要な材料になるかというと、銘の刻み方は手作業であり、刀工によって、銘を入れるところ、盛り上がり方などの特徴が大きく異なるためです。
また、銘には刀工自身の名前だけでなく、頼まれれば所持者や注文者の名前が刻まれることがありました。今でも刀ではありませんが、そのようなサービスがあるため、時代によって普遍的であることが分かります。