日本刀の特徴は熱処理による耐久性の向上

日本刀は昨今、古美術品として高い人気を得るようになりました。本来は武器であり、室町時代には現在のスタイルで使われていました。西洋の剣と日本刀の大きな違いは、鍛錬後に熱処理をおこなうことです。鍛冶職人が鋼鉄で日本刀を作った後、炉の中に刀身を入れてさらに熱処理を実施します。約1時間ほど200度以上の熱を加えると、その部分に白い模様が浮かび上がりますが、これを波紋と呼んでいます。一度の熱処理ではなく数回に分けるのがポイントで、熱処理をした箇所は刃こぼれがしにくくなります。西洋の剣とは違い、強い力で岩に叩きつけても折れないのは、この熱処理を実施して耐久度を高めているのが理由です。日本刀は細身でもとても強い力に耐えられます。

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