短刀とともに嫁入りする

現代日本例において嫁入りの短刀はご存知ですか?日本刀や、刀剣は、戦国武将の戦いの道具として認識されていらっしゃる方が多いかもしれませんが、婚礼の儀や、葬儀、相撲などの国技において刀剣との関係性は深く強く日本人には刻み込まれているようです。私たち日本人と、日本刀の関係性において、何か精神や魂を重ねるような姿勢や趣をもつ生き方があるのかもしれません。婚儀の際の短刀は、新婦の白無垢の胸元に忍ばされます。父親の想いや、母親の想い、家族の気持ちが短刀に込められ、人生の荒波に向かって漕ぎだすわが娘の無事を祈るような心が表されているようです。このような短刀は、「守り刀」などと呼ばれ、古来から人々の護衛となったり、身を案じるお守りとして存在してきました。このような風習が、日本人の根底に残っていることは、平和な世の中にも人々は闘わなくてはならない事柄が多くあることを示しているのかもしれません。皆さんは、自分自身の内面や心に刀剣を感じることはありますか?

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